訳あって外出先でPCが使えないのでスマホから書いてみる。基本的にある程度長い文章を書くときはPCがメインなのでどうなることか。さっそくここまで書いたところですでに辛い。せっかくだからなぜこんなにも辛いのか考えながら書いてみたい。

まず初めに文字の入力スピードが違う。PCのタイピングの方が圧倒的に速い。書くという行為が思考に追いついていない。それだけでかなり苦痛だ。しかし、それは瑣末な問題にも思える。たぶん最も大きいのはスマホの入力が身体化されていないことだ。

母国語以外の言語を喋ることができる人は、その言語を喋るときの言語で思考しているという。それはその言語が身体化されているということだ。僕は一応国際学会で英語で発表をしたこともあるけど、正直英語が喋れるとは言えない。それは、まず日本語で考え、それを英訳するというプロセスを踏んでいるからだ。つまり英語が身体化されていない。

同じように思考を出力するデバイスによって身体化の差異もあるのではないだろうか。つまりPCで書く人はPCで書くように思考しているし、スマホで書く人はスマホで書くように思考している。だとすると同じSNSの投稿であっても、PCで書いたかスマホで書いたかによって違う思考の型でやり取りしていることになる。

今後リアルタイム翻訳なんかが当たり前になって、異なる言語同士で会話できるなんてことが当たり前になるかもしれない。確かにそれでも言葉自体は通じるかもしれないが、実は思考の型が全然違うかもしれない。そうなると会話は成立していてもどこかチグハグになってしまう。実はSNSで起こるすれ違いもこういうところに起因していたりして。