相談番組の面白さ
相談番組が好きでよく見ている。僕の親しい人Xと一緒にああでもないこうでもないと話し合うのが楽しい。NHKで放送されていた『美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室』は好きだったのにいつの間にか番組欄から消えていた。美輪さんが心配だ。今見ているのは、BS-TBSの『Together〜だれにも言えないこと〜』と読売テレビの『吉田と粗品と』ぐらいだろうか。
人はなぜ相談番組を見てしまうのだろうか。相談番組はある意味グロテスクだ。相談者の真剣な悩みをコンテンツとして楽しむという構造になっているからだ。相談者の耳には届かないのに(いやむしろ届かないからこそ?)、自分だったらこうするとか、ああすればいいこうすればいいといくらでも言いたい放題だ。このグロテスクさに目を瞑りながら楽しんでいる。我ながら情けない。
良い面に目を向けると、普段はなかなか知ることのできない社会の一面を見ることができる。世の中にはこんな悩みがあるのか、こんなことで悩んでいる人がいるのかというのは見えづらい。だからこそ多種多様な人々の悩みを知ることができるというのは貴重でもある。そういうものに触れるだけで、他人に対する想像力が働く。あの人にも実はあんな悩みがあるのかも。そう思えるだけで少し優しくなれる気がする。
なぜ楽しいかという点について考えると、やはり相談を受ける側は重要だと思う。その人がどう答えるかというところにコンテンツとしての面白さが生まれる。他人の相談からその人の本質が垣間見える。だからやっぱり受ける側に魅力がないと面白くない。
自分事として考えてみると、他人とはいえ相談者に通じる部分が自分にあるように思える場合もある。その場合相談者を通して自分の悩みになんらかの答えが見つかるかもしれない。そんな風に思いつつも自分にはそれほど悩みがないので想像でしかないが。でもそういう部分も相談番組の魅力の一つではあるだろう。
よく相談というのは答えを求めているのではなく、話を聞いてほしいだけなんだといわれたりもする。確かにそうなのかもしれない。ある程度自分の中で答えは出ていて背中を押してほしいだけの場合もあるだろうし、とにかく誰かに話したいというだけのこともあるかもしれない。だったら相談というフォーマットにしなくても良いように思える。しかしただ話すというだけではコンテンツとしてどこに面白さがあるのか分かりづらい。相談というフォーマットはそういう意味でも便利なのかもしれない。
特に結論があるわけではないが、とにかく相談番組は面白い。おすすめの相談番組があったら教えてほしい。