もうすぐ2歳になる子どもがいる。どんどんと言葉を覚えていき人間とはすごいものだと改めて感じている。お気に入りは「しょうぼうしゃ」と「きゅうきゅうしゃ」だ。子ども向けのイラストでもリアルな写真でもちゃんと消防車と救急車を認識している。どうやってその同一性を認識したのか。とても不思議だ。機械学習的に考えると不可能としか思えない。改めて人間はすごい。

言葉をどんどんと覚えていくので日々いろんなことを教えている。数字を教えたり、色や形を教えたり。びっくりするくらいのハイスピードでそれらを認識していく。しかし1つ困ったことがある。それは4と7だ。4は「よん」ともいうし「し」という。7は「なな」ともいうし「しち」ともいう。1つの対象について複数の呼び方がある。これは「よん」でもあるし「し」でもある。こちらとしては無意識でどちらかを選択している。「いち、に、さん、し」と数えるときもあれば、「いち、に、さん、よん」と数えるときもある。これはかなり混乱するのではないだろうか。さっき「し」といってたのに、今度は「よん」だ。どっちが正しいんだと。混乱させないように基本的には「よん」と「なな」で統一するようにしている。よくいわれるのは1から順に数えていくと「し」と「しち」になるし、10から順に下って数えていくと「よん」と「なな」になるというもの。確かにそうだ。その方がしっくりくる。とりあえず混乱させないように「よん」と「なな」で統一している。

確かに子どものときはなんで4と7だけ2つの呼び方があるのか不思議に思っていたような気がする。しかしいつの間にか当たり前になり、違和感もなく使い分けている。なぜこのようなことになっているのだろうか。特に問題はないのだけど、教えるにあたっては不便なこと極まりない。いっそのこと「よん」と「なな」に統一してしまおうではないか。

似たようなものに「はな」もある。「はな」は「花」でもあり「鼻」でもある。道端に咲いている花を見て「花が咲いてるねー」というと子どもは自分の「鼻」を指す。あぁ、それも「はな」だけどあっちも「はな」なんだよ。なんで同じ呼び方なんだよ。不便すぎる。まぁ大体は文脈で分かるのだが、伝達の効率性を考えたら絶対に呼び方を変えたほうがいい。そもそも言葉は予めこれでいきましょうと定めるものではないし、自然発生的に生まれてくるのだろう。言葉は生き物だ。だからこんな風になっている。まぁ本気で変えたほうがいいなんて思っていない。ただ言葉を教えるに当たってちょっとややこしすぎやしませんか。子どもと関わることで改めて気付かされる不思議は多い。それ自体が楽しかったりするのだけど。